7/15サルコイドーシス医療講演・相談会

相談会

2018年7月15日、東北医科薬科大学病院教授の海老名雅仁先生と仙台徳洲会病院内科医石出信正先生を迎えて医療講演・相談会を開催しました。
真夏の厳しい暑さの中、午後一時から始まった講演会には多くの患者さん、ご家族が参加しました。
海老名先生の講演テーマは「サルコイドーシスの難治化の原因を探る!」でした。サルコイドーシスの発病患者の約8割は自然治癒するが、約2割の患者が重症化することに触れ、その原因について現在わかっていることについてお話しいただきました。
石出先生の講演テーマは「心臓サルコイドーシスについて」でした。先生ご自身も眼のサルコイドーシス患者として受診した経験談から始まり、心臓の構造、心臓の刺激伝導系、心サルコイドーシスの心病変が心筋が原因によるもの(興奮 ⇒ 刺激伝導)としての不整脈が 1) ブロックや 2) 頻脈性、心室頻拍、心室細動を引き起こす。 収縮 ⇒ ポンプ機能が引き起こすものとして3)心不全が起こることの体系的な詳しい説明がありました。治療のためペースメーカーが使われているが、最近のものは小型化され小さいものでは500円硬貨の大きさにまでなっていることや電池寿命も延びていることが紹介されました。その他除細動機とペースメーカーが一緒になったものや最新式のものまでお話頂きました。

医療相談・交流会には、講演会の参加者がほとんど参加しました。会場をコの字型に配置した机に着席頂き、海老名先生と石出先生に入って頂きました。参加全員の簡単な自己紹介をとの司会者の言葉にも関わらず、皆さんご自分の病歴、発症部位他、日常の様子をご紹介いただきました。自己紹介の時間が長くなり、相談時間が推してきましたがその分,終了後にお二人の先生にお願いして個別相談を快諾頂きました。個別相談では先生と一対一で熱心に相談する様子が見受けられました。ご参加くださった方々へのアンケートでは、「心臓サルコについて大変勉強になった」や、「心サルコはほかの発症部位に比べて死亡率がダントツに高いので、今は大丈夫でも定期的に受診しないといけないことが分かった」「海老名先生の説明が分かりやすかった。診察室では聴くことができないことを学んだ」他多数のご感想等、本企画の意図を適切に受け止めてくださったご感想をはじめ、ありがたいご感想が多く寄せられました。今後開催する友の会行事の参考にさせて頂きます。(講演内容の原稿は只今テープ起こし中です。マンパワー不足の為9月をめどに編集作業を進めております。終了後にアップロードいたします。)

 

 

 

 

今回お世話になった方々


海老名雅仁先生

略歴
2016年4月 – 現在
東北医科薬科大学 医学部 内科学第一・呼吸器内科学教室 教授
2016年4月 – 現在
東北医科薬科大学病院 呼吸器内科 教授
2013年4月 – 2016年3月
東北薬科大学病院 呼吸器センター 教授 センター長
2007年7月 – 2013年3月
– 東北大学大学院 医学系研究科 内科病態学講座 呼吸器病態学分野 准教授
2007年7月 – 2013年3月
– 東北大学病院 呼吸器内科 副科長
2007年4月 – 2007年6月
東北大学加齢医学研究所 准教授 遺伝子・呼吸器内科 准教授
2003年4月 – 2007年3月
東北大学病院  遺伝子・呼吸器内科 講師
1995年11月 – 2003年3月
東北大学加齢医学研究所 呼吸器内科学分野 助手
1995年7月 – 1995年10月
東北大学加齢医学研究所附属病院 呼吸器内科学分野 医員
1992年11月 – 1995年6月
米国国立癌研究所 客員研究員

石出信正先生

略歴

1971(昭和46)年 東北大学医学部医学科卒業
1974(昭和49)年より 東北大学第一内科にて循環器(不整脈、心不全)の研究・診療
1993(平成5)年 東北大学第一内科助教授
1996(平成8)年 仙台徳洲会病院院長
2012(平成24)年 仙台白百合女子大学学長
退官後現在 仙台徳洲会病院にて内科医師


行政からのご支援
仙台市障害者総合支援センター
(ウエルポートせんだい)
企画推進係長 伊藤様
講演会終了後、机や椅子のあとかたずけまでお手伝い頂きました。

宮城県議会から
大内真理県議会議員
難病患者について知識を得るためにとご出席いただきました。
今後のご支援よろしくお願いいたします。

 

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